2018年度俳句記念日ご応募一覧

2018年度の応募がすでに始まっております。
あなたも楽しい記念日や今の時代を伐るような鋭い句など、思いのままに詠んだ句をどしどしご応募下さい!


2018年度8・19俳句記念日応募俳句一覧~~

1ところてんにがてだけれど食べたいな      

2歩くたびしぼうがへるがはらもへる       

3ねむたいなねむるときけん雪山だ        

4スマホ見る大事なものを見失う         

5親孝行とトイレはしたい時にはないものだ    

6フライドポテト時間がたったらただの棒     

7冬渚遠く近くに人ひとり         

8冷たしや出始めの水朝シャワー             

9かまくらで冬銀河下夢語る

10食ひきれぬ餅を食ひ切れ年の市

11シャッターを押す手凍える冬銀河

12離れても地球はひとつ冬銀河

13冬銀河不寝番の目は冴へり

14小さき足跡に柊の花散る

15クリスマス柊の葉のリース編む

16砂丘を埋めるがごとく冬銀河

17柊のようにチクチク母小言

18嗚呼ビバノン冬至湯浸かり鳴く娘

19タロジロの遠吠えの先冬銀河

20葬列の思いそれぞれ冬の星

21柊の花こぼれて白く香り

22玄関に柊の花幸を呼ぶ

23カーテンにたっぷり夜長託しけり

24入浴に花柊の香り挿す

25古本を読書の秋と買っては売る

26頑張れよ駅まで送る寒稽古

27泣き止まぬ我が子背追って冬銀河

28春高前夜頬刺すような冬銀河

29新聞追い来て冬の宵を越す

30かじかむ手合わせて拝む冬銀河

31厨ひとりため息ひとつ晦日蕎麦

32宝くじ当選夢み冬銀河

33日の照らす産屋の前に柊咲く

34独り身に籠れるイヴの抱き枕      

35元旦夢あと一歩なら叶うらし      

36臨む荒星ヤケ喰いしても逃げても    

37凍月や一と日の空を張り尽きる      

38黒蝶の死地となりけり仙人掌 

39初鶏へ馬は嘶き返しけり

40桜蘂散る満願の札所かな

41富有柿の出荷そろそろおらが町

4225日ポインセチアは大セール      

43傘さして行列の先おでんかな      

44大掃除たまに手を止め日向ぼっこ    

45カレンダーどれがいいかな年の暮    

46我が褒美年に一度の河豚と酒      

47正月の顔して来たり孫五人

48初富士へ逆立ちする子支へる子

49遠富士の嶺の白さよ大旦

50初芝居袖に出を待つ仁左衛門

51初電話取れば娘の彼氏かな

52正月や赤子泣きたる過疎の村

53正月や年に一度の鎮守様

54初日の出真白き畑や赤々と

55琴線の波打ち光る春の海

56新調の枕みつちり三が日

57初詣で笹を燻らす御神楽や

58初雀行き愛()し帰りかまびすし

59平成も終はりが近し初薬師        

60再生の悲願散り交ふ春の濤

61東風の捲く付箋だらけの芸術論

62学食の野菜タンメン春の色

63菜種梅雨乱歩の作に手の伸びる

64眠れども眠りの底へ菜種梅雨

65種袋さらさら鳴らし子ら走る

66引越しの荷物急かして菜種梅雨

67菜種梅雨クローゼットで迷う朝

68歩幅すこし東風に吹かれて直しけり

69強東風に鵞(がちょう)の声の荒(すさ)びけり

70琴の音の匂うようなり菜種梅雨

71強東風が雲塊残し静寂(しじま)かな

72土筆摘む爪まっ黒に母と孫

73線香の煙消されて菜種梅雨

74夕東風や魂ままに湯浴みする

75朝東風の別れの紙テープ断つ

76けふまた母と二人をり菜種梅雨

77東風に乗り届く小荷物祖母の味噌

78暮れかけて子らの呼び合い東風に乗る

79カピバラの毛並散らせる東風

80菜種梅雨ひとり明滅するBYE

81栄転に海髪をつまに妻と酌む

82菜種梅雨のせいにして家事放棄